東日本大震災により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災されました多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上ます。 株式会社寺松商店グループ
全国RDVシステム協議会合同安全講習会@仙台 その4です。
2日目は朝一からお昼まで講習会を行い、午後から希望者のみ被災地を視察するというスケジュールになっていました。
被災地を視察する事について色々御意見があるのは承知しています。私自身、被災地で次々に擦れ違う大型バスを見る度に、またうす暗くなった被災地で炊かれる大きなカメラのフラッシュ見る度に、言いしれぬ違和感を感じていました。
逆の立場だったらと思うと、胸が詰まります。
今回私達が視察を決めたのは、自らも被災された東北の方から「被災地を是非見てもらいたい。今、一番怖いのは震災から8カ月経過して他の地域から忘れ去られる事だ。実際に見るのはテレビで見るのと全く違う。だから現場で感じた事、思った事、匂った事など体験した事をぜひ周りの人に伝えてください」と言って頂いたからでした。
それ以上でも以下でもありません。
まずは石巻市に向かいました。
我々も関係がある日本製紙石巻工場の看板。なぜならRDVグループが裁断した機密文書は全て製紙会社でリサイクルされるからです。
傷つきながらも既に数ラインは動いているとのこと。昨日のニュースによると、復興第1船となる木材チップの運搬船が石巻港に入港したとか。工場が胎動する証拠である煙が煙突からモクモクと出る姿に力強さを感じました。負けるな。
工場前の海沿いには瓦礫の山が幾つも幾つもありました。
合同安全講習会2日目の朝、自らの石巻営業所も被災された機械商社㈱植松商会の植松社長からも「被災地を良く見て、感じて、そして皆に伝えてください」と仰った意味が分かってきました。
次は女川町に向かいました。
鉄筋のビルが津波の衝撃で横倒しになっています。
立派な建物だったんでしょう。ビルの3階もメチャクチャに壊れています。ここにも人の営みがあったかと思うと涙が出てきます。
逆光で上手に撮れていませんでしたが、奥に見える高台の建物の一階まで被害が出たそうです。あの高台まで逃げて、それでもまだダメだとはとても信じられません。
最後に向かったのは南三陸町。衝撃でした。
何もありません。左に見えるのが防災センター。職員は最後まで避難を呼び掛けてお亡くなりになったそうです。多くの献花が捧げられていました。
船が有り得ない所に乗ったままです。
変色しているところまで潮につかったそうです。逃げようがありません。
津波で被害を受けた被災地を身体で感じて車の中は重苦しい雰囲気で一杯でした。映像で見るのと自ら体感するのでは印象が全く違います。
東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災されました多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
私達に何が出来るか、改めて真剣に考えたいと思います。